HSC(ひといちばい敏感な子)と発達障害

独り言
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見れば見るほど同じだと思う

HSC(Highly Sensitive Child)は「ひといちばい敏感な子」と訳され、2015年に本も出版されています。

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今は改訂版が出ていて、2021年11月現在、Amazonでは新しい方が買えます。

HSCと発達障害の違い

子どもはHSCですが、大人はHSP(Highly Sensitive Person)と言います。

子どもと大人の違いだけで、基本的には特徴は一緒です。

専門家の間でも意見が分かれているようです

子育てハッピーアドバイスの明橋大二先生の訳書という事で、発売早々に当時買い求めた記憶があります。

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当時の私はふむふむと読んでいましたし、「私これかも!」と思っていましたが、育児をしていく中で、「ほとんど発達障害の特性だよね?」と思うようになったのも事実です。

ネットで検索してもそのチェックリストなどは簡単に見ることができますので、ご覧になっていただくと分かるように、繊細な発達障害者はほとんど当てはまります。

ASDは空気が読めないという決めつけ

HSCやHSPを調べると、発達障害との大きな違いは、空気が読めるか読めないか、人の顔色を窺うか気にしないかなどが挙げられます。

長男の場合、空気も読みますし、顔色も窺います。
私が怒っているときは、100%気付きますし、学校の担任の先生からも周囲をよく見て、慎重に考えて行動していると言われています。

なぜなら長男にとってそこは苦手分野ではないからです。

発達の凸凹はその種類は限定されていないので、コミュニケーションを得意とする方も居ますし、掃除や片付けが得意な人も居ます。

ACにも似た特性があります

機能不全家族の中で育ったACも、他人から見た自分がどうなのか気になってしまったり、他人の顔色を窺ったり、自己肯定感が低かったりといった特徴があります。

いわゆる愛着障害です。

医学的な定義

精神疾患の診断基準にはDSM-5(精神疾患の診断・統計マニュアル 第5版)が用いられ、発達障害もこちらの基準に則して診断されています。

一方で、愛着障害の中でも、医学的に定義されているものは反応性愛着障害や脱抑制型対人交流障害と限定的で、愛着障害とされている事すべてが精神疾患として定義されているわけではありません。

同様にHSCに関しても医学的な定義はなく、アーロン博士により提唱された名称です。

特性を理解する

どのような名称でも、子どもの特性を理解して、子どもの生活をサポートすることが一番大切な事です。
個人的にはこういったレッテルを貼って区別をする必要はないですし、必要な時に名称を利用すればよいと思っています。

障害を受容する困難さと診断されることの強み

発達障害と診断されることは多くの保護者にとって、とてもショッキングな事です。
自分の子どもが発達障害かもしれないと思っても、すぐには受け入れられない事の方が多いでしょう。

しかし、いくら子どもの特性を理解して、サポートをしていても、家庭でできることには限界があります。
特に幼稚園や保育園など集団行動がはじまると、特別に支援してもらう必要があるかもしれません。
小学校に入学すると、さらに配慮が必要になることもあります。

その際、病院で診断されていると、サポートをお願いしやすくなりますし、そもそも特別支援学級で手厚い支援を受けたい場合は、診断書が必要になります。

現在、静岡県東部の幼稚園、小学校、中学校では、診断のある子どもには個別の支援計画書の作成が義務付けられていて、本人の意見や保護者の意見なども反映してもらえます。

まとめ

HSCは発達障害ではないと述べられていますが、それを分ける必要性が私には分かりません。
個人的には生きづらさを感じ、自分の個性を理解し、周囲の人にも理解してもらう必要があるのであれば、よりサポートを受けやすい環境を整えることの方が大事だと思うからです。

もちろん、賛否両論意見のあることですし、これも私の個人的な意見です。

当たり前に特性を認められ、当たり前に特性を生かせ、当たり前にサポートを受けられるようになれば、どんな名称を用いるかと悩む必要もなくなります。
そんな社会になるよう願っています。

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