ASDの長男は将来的な自立を目指して、料理を練習しています

日常
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料理のできる大人になりたい

わが家の長男(ASDアスペルガータイプ)は月に3回程度、夕飯当番があります。

基本的に自分が納得できないことや、やりたくないことは、できないし続かないASDなので、こちらからやって欲しいという事はありません。
夕飯を作るという事も本人がやりたいと言い出してはじめました。

最終目標は冷蔵庫にあるもので作る

長男が料理をしたいと言ったきっかけは、私がパートの仕事をするようになり、私が仕事で主人が休みの日に、主人が主婦業を引き受けてくれたことだったように思います。

最初のステップ

当時まだ小学生でしたし、家庭科の授業もやっと始まった頃だったと思いますので、料理をすると言っても、お手伝いをしてもらう程度でしたが、生協の宅配パルシステムのお料理セットが充実していたので長男と相談して、週に1度このパルシステムのお料理セットを利用することになりました。

30種類と種類も豊富で、メインのおかずが一品できますし、メインはカット野菜なので包丁が心配という事もなく、小学生の料理デビューには丁度良かったのです。
もちろん忙しい時には大変便利ですし、産直のお肉や野菜を利用して安全にこだわっているところも良かったです。

パルシステムは食材購入で利用していたので、週に1度自分が好きな献立や作ってみたいと思う献立を長男に選んでもらい、注文していました。

第2のステップ

パルシステムのお料理セットで2年ほど料理をしてきた長男ですが、炒めたり焼いたり煮たりという事はできるようになってきたのですが、ほぼほぼカット野菜なので包丁はなかなか使えるようになりません。

長男も中学生になったので、もう一つステップを上げるために、私自身も子どもの頃に練習させてもらっていた食材宅配のヨシケイを利用することにしました。
昔と違い、ヨシケイも色々なコースがあり、家族構成や仕事など各家庭の事情に合わせて利用できるようになっていましたし、長男が料理する時だけや忙しい時だけなど、週に1日からでも利用できるのがありがたいです。

このタイミングで長女もヨシケイを利用した夕飯作りをはじめました。
基本的にはその日に必要な材料が届き、全部使い切ることになりますので、あれこれ準備する手間を考えれば料理に集中できて良いと思います。

包丁も本格的に使い始め、カット野菜を利用したコースもありますが、できるだけ包丁を使うようなコースを利用し、包丁の持ち方や使い方、切り方の種類などを覚えていきました。

基本的には週に1度を目安にしていますが、中学生は定期テストもありますので、テスト前はお休みしたりするので、月に3回程度長男を手伝いながら夕飯を作っていました。

第3のステップ

包丁もだいぶ慣れてきたので、次のステップとして全部長男に任せ、基本的にその日の夕飯は全部長男に作ってもらう事にしました。

ちなみに今はこのステップです。

一緒にキッチンに立つとアレコレやってしまうので、キッチンには立たず別の事をしています。
どうしても分からない事や、相談したい事などがあったら、その都度ヘルプに行っていますが、お任せして半年ほど経ち、今ではほとんど聞かれることはありません。
聞かれてもどれくらい食べるかという程度です。

ヨシケイの場合、メニューによっても違ったりしますが、メインと汁物だったり、それに副菜が付いたりと、あとはご飯を炊くだけなので、正直なところ非常に助かっています。

長男に全て任せることで、時間が掛かることもありますが、作ってもらったご飯は本当にありがたいことです。

最終ステップへの道のり

まだまだしばらくは第3ステップを続けていくつもりですが、将来的には材料を買いに行って作ったり、さらにステップを上げて、冷蔵庫にある材料を見て献立を決めるといったこともできるようになれるといいなと思っています。
どうやら本人の目標がそういった事らしいので、サポートしていくつもりです。

気持ちの変化

実際に夕飯作りを担当するようになると、頑張って作ってくれたことへの感謝や、残すことへの抵抗感などが芽生えてきたように思います。

長男と長女は次男と違い、野菜が好きなのであまり残すこともありませんでしたが、折角作ったものを残される気持ちに共感してくれるようになり、作り手の気持ちを慮ってくれるようになりました。

まとめ

将来どのような進路を選び、どのように生きていくのか、本人が考えて選んでいかなければなりませんが、親である私たちはいつまでも子ども達のサポートはできません。

いつかくる自立の日のために生きる力を育てることも大切なことだなと感じています。

また、ASDは見えないモノに対して苦手な子が多いので、一口に食育と言っても理解しにくい事もありますが、実際にその『食』に参加することで、食材を運んでくれた人からその食材を生産してくれた人まで、食が繋がっている事や、またその感謝の気持ちを持てるようになってきたと思います。



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