タイトルには学校の先生と書いてありますが、幼稚園や保育園も基本は同じだと思いますので、良かったら参考にしてください。
発達障害の親の会でも話題に上ることが多いのが、学校の事、特に先生の事だったりします。
学校との面談は必須
長男も次男も特別支援学級に入るまでは、年に何回か幼稚園や学校との面談を行っていました。
幼稚園では、園長先生、担任の先生、私、主人、臨床心理士のメンバーで。
学校では、校長先生、教頭先生、担任の先生、私、主人、臨床心理士と、やはりそうそうたるメンバーで、しかも校長室で…。
長男が入学した時の小学校の校長先生がとても理解のある方で、面談の場所に快く校長室を提供してくださっていました。
入学と同時に赴任して来た方だったので、長男が1年生から3年生までお世話になりました。
担任の先生とは相談できる関係性を作っておく
ASDをはじめ発達障害は最初から診断されず、3歳くらいになるまで確定されなかったり、特性によっては集団生活に入ってみて初めて分かるものなどがあります。
特に第一子に障害があると、育てにくさを感じながらも、発達障害を知らずに育児を続けている方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。
わが家の長男も3歳児健診を通過し、自閉スペクトラム症だとは思わず幼稚園に入園しました。
きっかけは年中さんの時の担任の先生
長男は先生に恵まれていて、当時の園長先生も非常に理解があり、長男の特性を考慮して、年少さんの時も無理に集団で過ごさせることはせず、集団に居られない時は職員室で過ごさせてくれたりと、対応してくださっていました。
おかげで、年中さんになってからの長男は幼稚園の先生が信頼できる存在だと分かり、どの先生にも話し掛けられるようになりました。
しかし、相変わらず完璧主義で失敗すると起こす癇癪に困っていると、降園の際に担任の先生に相談したところ、臨床心理士の先生の事を教えてくれました。
初めての臨床心理士の先生との面談では、普段の長男の様子を聞くことができ、当時はかなりのショックを受けましたが今では笑い話です。
専門家に間に入ってもらう
わが家の場合一番身近で、すぐに相談できるのが、市の臨床心理士です。
実際に幼稚園や学校で一緒に面談してくださるのは、市の臨床心理士の先生で、定期的に市内の幼稚園や学校に訪問し、子ども達の様子を見てくださっています。
大事な事は説得力
長男の場合、年長さんの頃に診断されましたが、病院とも相談の結果、通常学級からのスタートだったので、幼稚園から小学校に色々と引き継いでもらわなければなりませんでしたし、小学校に入学してから出てきた課題にも対応をお願いしなくてはなりませんでした。
主に通っている病院で、学校での過ごし方やサポートして欲しいことなどを聞いてきますが、実際に学校に伝える際にはその場でフォローしてくれる専門家が居る事で説得力が増します。
失敗したこと
仕事の文書などでは効率よく伝える事が大事になりますので、こちらの要望を明確に分かりやすくという事で、学校での面談に箇条書きの文書を用意したところ、病院でひどく怒られたことがあります。
長男の小学校1年生の時の担任の先生は、正直なところ情緒障害のような発達障害に理解が無く、長男の事もなかなか理解してもらえませんでした。
そのため、色々と要望があったのは確かですし、ASDのサポートとしては間違ったことは書いてないのですが、箇条書きという形は少々横柄な印象を与えますし、要望も多すぎるという事でした。
また文書に残るので、それ以降、引継ぎされた時など、子どもの印象も私たち保護者の印象も悪くなる危険性があります。
より良い伝え方
病院からのアドバイスでは、文書に残るような時は手紙を書くように、「いつもありがとうございます。」や「いつもお世話になっております。」など一言あいさつ文を入れ、要望は多くても3個くらいまでにし、その中でもこれだけはやって欲しい事を丁寧にお願いする形で書くとよいそうです。
必ず、先生への感謝の言葉も忘れずに、という事でした。
それ以降は、面談で文書を用意することはなくなり、通院後はすぐに連絡帳等で病院の先生からの話をアドバイスに従って伝えるようにしています。
色々な先生がいらっしゃいます
先生も人間なので色々な方がいらっしゃいます。
発達障害に理解もあり非常に良く勉強してらっしゃる先生も居れば、これまでの経験で子どもの本質を見抜き発達の特性を個性として上手く捉えてくださる先生も居ますし、逆になかなか固定観念から抜け出せない先生も居ます。
子どもの事を分かってくださる先生だと、こちらの話も瞬時に理解してくださって話は簡単だったりしますが、中にはすごく考えてくださっていても、ちょっと理解の仕方が違ったり、ピントがずれているという事もあります。
先生の考えがちょっと違うなというときはワンクッション
次男のケースですが、年長さんの時の担任の先生は次男の事をよく考えてくれていましたが、ちょっと心配する観点が違うという事がありました。
次男は困ったときに固まってしまうタイプだったので、物を壊したり物を投げたりという事はありませんでしたが、固まってしまうと気持ちの切り替えに少し時間が掛かってしまっていました。
幼稚園ではクールダウンの時間として許容されていても、小学校では授業の時間が固まったまま過ぎてしまうと、その時間何もできなくなってしまうと心配されていました。
そのため、なんとか気持ちを切り替えられる方法はないでしょうかと相談されましたが、長男の事も経験していたので、例え通常学級に入ったとしても、クールダウンの時間はそれほど心配していませんでした。
とはいえ、一生懸命考えてくれている事を否定するような事はやめた方がよいと思い、ここでも市の臨床心理士に間に入ってもらって園長先生の意見も聞き、園長先生の方からそれとなく伝えてもらうという事もありました。
若い先生は育てるつもりで
大学を卒業したばかりの若い先生だと、自分よりも子どもの方が年が近かったりします。
長女は何人か若い先生が担任なったことがありますし、長男も今は新任の担任の先生です。
どの先生も志があり一生懸命に頑張っていますので、先生として素晴らしいなと思うところは、連絡帳等で積極的に褒めさせてもらっています。
小さな事かもしれないですし、大したことではないですが、これからを担っていく若い先生たちに、発達障害の子ども達のことを理解してもらい託していけるように、保護者としてできることは積極的に取り入れています。
学校ボランティアのすすめ
仕事が休みの時は学校で募集しているボランティアに参加しています。
図書館補助者のサポートをする図書館ボランティアや読み聞かせボランティアに参加することで、学校の様子が分かったり、学校の先生と話したりする機会ができます。
参観日などでは見えない子ども達の普段の様子が見られたり、良く顔を合わせることで、先生方も話しかけやすくなり、色々な話が聞けます。
こちらからも良くしてくださっている事に面と向かってお礼も言えます。
まとめ
私は学校と対立してしまう事は、子どもにとって良くないと思っていますし、また、これまでの経験から対立する必要もないと思います。
確かにアタリハズレと言いたくなる気持ちも分かります。
何で分かってくれないのかなと思う事もあります。
でも、子どもの事を分かってもらおうと思ったら、先生の事をこちらが分からないといけないなと思っています。
日常的に斜め上を行く我が子に鍛えられているので、大体の先生とは話が通じるはず…。
日ごろから相談できるところと連携し、いざという時に頼れるようにしておく事も必要なことだと思います。
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