終わったら連絡するって難しい?

発達障害
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当たり前は当たり前ではない

こんにちは、SUIかあちゃんです。

先日アスペルガーの長男と特性ありの娘を美容室に連れ行きました。
カットしてもらうのは子ども2人だけなので、私は子ども達をお願いして、買い物に出かけました。
出かける際には、長男に終わったらスマホのメッセージで連絡するように声を掛けたつもりでしたが、実際は聞こえてなかったようです。娘にはきこえていたようですが…。

2人で2時間はかからないだろうとは思っていたので、1時間半くらいを目安にあちこち見て回っていましたが、なかなか連絡が来ません。

2時間近く経ち、そろそろ終わるだろうと近くで待機することにしました。

結局、2時間をちょっと過ぎて、長男からきた連絡は、
「どうです?」

”どうです?”とはこれ如何に?
こっちが「どうです?」って聞きたい、と思いましたが、そこはぐっとこらえて、
「迎えに行くね。」
と返信しました。

迎えに行き長男と話した結果、”終わったら連絡してね。”という言葉は聞こえていなかったことが判明し、娘も「お兄ちゃんが何もしないから別にいいのかと思って。」という始末。

でも、普通連絡するよね?って思ってしまった私もまだまだだなと(苦笑)。

長男には、次からは終わったら連絡するようにと言いましたが、私も念には念を入れて、その旨をメッセージで送っておけばよかったのです。
反省しました。

視覚優位

ASDの子ども達の中には、耳から情報を得ることが苦手な子がいます。
雑多な音の中から、必要な音を取捨選択できず、必要な情報が得られなかったり、そもそも音に敏感な聴覚過敏であったり、理由は子どもの特性によって様々です。

逆に、ASDの子どもは目から入る情報の方が理解しやすいと言われていますが、一般的に健常者においても視覚からの情報の方が理解度が高いといわれています。

構造化

ASDの子ども達の支援で良く使われるのが、『構造化』です。
自ら見通しを立てて行動したり、臨機応変に対応するといったことも苦手な子が多いので、苦手なところをサポートすることが目的です。

構造化とは、発達障害児者を支援する方法の1つです。
構造化は文字通り課題やスケジュール、空間の構造を区切ることで物事をわかりやすくします。
これにより発達障害児にしばしば見られる見通しを立てることの難しさや、変化への戸惑いなどを緩和していきます。

構造化とは?|発達障害児の療育用語 | ことばのまど (kotobanomad.com)

具体的には不要な情報を排除し、必要な情報もより分かりやすくシンプルにします。
絵カードなどを利用することもあります。

例えば、
「給食着を着て、手を洗って、給食の準備を始めてください。」
と説明するだけよりも、一緒に下のような絵やイラストを利用した方が、分かりやすいはずです。

今は絵カードも販売されていますので、自宅などでも気軽に子どものサポートに利用できます。

このような構造化の手法は、ASDなどの発達障害児だけでなく健常児にとっても、分かりやすいので、教育の現場でも広く利用されるようになれば良いなと思っています。

データの蓄積が応用へ

長男は中学生なので、幼稚園、小学校とソーシャルスキルを学んできた蓄積があります。
小さい頃は些細な違いは別の事象と捉えていましたが、データが蓄積され、色々なパターンを学んできているので、学校生活の中では少しずつ色々なデータと照合して、応用できるようになってきました。

ですが、今回のように外出先の事は、圧倒的に経験値が少ないのでまだまだ経験値を貯めていく必要があります。
長男の場合、耳からの情報が全く苦手という訳ではないので、ついおろそかになってしまうところもあるのですが、やはり、色々な音を拾ってしまうというところはあるようです。
今回は、1通、私から「終わったら連絡ください。」と送れば、視覚的に理解し解決できたことだなと思いました。

きっとみんな当たり前にそう思うはず、と思ってしまいがちですが、相手の立場になって考えれば、決してそういう事ばかりではないと気付きます。

長男も私も、お互いに相手の事を考えればよかった訳ですが、こういった失敗も無駄ではなく、また一つデータを蓄積でき、次回に備えることができると前向きに考えることも大事なことだと思っています。

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