【発達障害】公共の場で個性だから仕方ないと言いますか?

ASDの特性
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個性を尊重することと免罪符にすることは違う

この社会でマイノリティーである障害者が生きていくためには、マジョリティーに合わせるということも必要になってきます。

では何が何でも我慢して合わせるべきなのか?と問われれば、それは違うだろうと思います。

では、私はこういう個性だから迷惑掛けても仕方ないと開き直るのか?というのも違うだろうと思います。

発達の特性があるのは仕方ない

私自身、発達障害の子どもを抱え、フリースクールで不登校の子ども達に関わっているので、発達に関する特性や子ども達の心情に関して敏感な方だと思っています。

それは、どんな事を苦手としているかや、どんな事に困っているかなど推測できる選択肢が多いという事だと思います。

もちろん自分の子どもであれば、その状況を見ていれば大体の気持ちも分かります。

困った行動には特性上の理由がある

ADHDのお子さんはその特性から、なかなかじっとしていられない事もあります。
授業に集中できず、興味のある事の方へ立ち歩いたり、思いがけないことを試してみたくなったり・・・。

ADHDの行動に関して、分かりやすい絵本がありますのでご紹介します。

高機能自閉の次男はこの絵本が大好きで、寝る前の読み聞かせの時によく選んでいます。

この絵本を読むと、子ども本人は授業に集中しなくちゃいけない、今はじっとしていなければいけないなど、その時その時はどうするべきか分かっている、けれど、どうしても動いてしまうという特性がわかると思います。

また、聴覚過敏や嗅覚過敏などをもつお子さんは、何らかの不快な感覚で教室に居られず、廊下に出ることもあるかもしれません。

わが家の長男のように、障害が理解されず認めてもらえず、教室で居場所を失って、教室に居る事が苦痛になってしまう事もあります。

このように、困った行動には理由があるので、それをただ頭ごなしに我慢しなさいというのは、間違っていると思います。

子どもの個性を尊重するために周囲に我慢させるのか

以前の記事で、障害の社会モデルやノーマライゼーションに関して書きました。

こういった考え方に関して、日本はまだまだ後進国と言わざるを得ない状況です。

確かに環境が整っていれば、社会として成熟していれば、障害の有無は関係なく、皆が過ごしやすくなるでしょう。

でも、それは障害の特性だから仕方ないんだと健常者に我慢させることではありません。

ASDの特性上、相手の気持ちを推測できない、表情から気持ちを推測できないといった事もあるので、相手が迷惑に思っていると気付かない事もあるかもしれません。
ですが、気付けないから迷惑を掛けても良いという訳ではないと思います。

それでは、障害の押し付けであって、障害があるんだから我慢しろと言っている人たちと同じです。

自分も相手も気持ちよく過ごすために

病院や飲食店、スーパーなどの公共の場では、自分たち以外にもお客様がいます。

飲食店といってもカフェなどは食事が終わればすぐに帰るという人ばかりではなく、会話を楽しんだり、勉強したり、様々な用途で利用する方がいます。
もちろん障害児を持つ保護者であっても、おいしいドリンクを楽しんだり、友人との会話を楽しんだり、その充実した時間を過ごす権利があります。

私も子どもを連れてお気に入りのカフェに行きますし、子ども達もそのカフェでいただくドリンクが大好きです。

しかし、いつも気を付けている事、子ども達に言っている事は、そこには同じようにそのカフェのドリンクを楽しんだり、カフェでの時間を楽しんだりしているお客様が居る事です。

幸い今はフリーのWi-Fiが繋がるカフェも多いので、イヤフォンを付けてスマホやタブレットで音楽や動画を楽しむ事もできます。

イヤフォンが無くても、会話よりも小さめの音で動画やゲームなどを楽しむ分には、周囲のお客様に迷惑を掛けるような事にはなりません。

そういった集中できるものがあれば立ち歩くこともないでしょう。

また、地団太のようにだんだんと大きな音が鳴るような行為は、マナー違反で他のお客様が驚いて不快に感じるかもしれないと教えていく事も、大切だと思っています。

子どもが大人になったときに困らないように、いたずらに孤立しないようにサポートをするのが、自分の役目だと思っています。

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