障害だけど性格

発達障害
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うちの家族は個性的

わが家では、長男と次男がASDであること、長女に特性があると思っていること、そういう事を特に隠したりはしていません。
なぜなら、わが家にとってそれは決してマイナスなことではないからです。

障害は個性

障害の社会モデルと個人モデル(医学モデル)

障害の原因の考え方には2種あります。

社会モデルとは、障害のない人を前提に作られた社会の作りや仕組みに原因があるという考え方

個人モデル(医学モデル)とは、個人の心身機能が原因であるという考え方

障害の社会モデル(共生社会と心のバリアフリー)|公益財団法人 日本ケアフィット共育機構 (carefit.org)

個人モデル(医学モデル)では、障害は個人の心身機能に問題があるがゆえに生ずるので、トラブルに個人的に対処する必要があるという事です。
しかし、社会モデルでは、障害のある人もない人も平等に過ごす権利があり、また社会はすべての人が公平に生活できるように環境を整えてく必要があるという事です。

社会モデルという考え方は、世界的には、2006年に国連で採択された障害者権利条約に示されて以来、日本では2014年にそれが批准されて以来、徐々に広まってきてスタンダードとなっています。

ノーマライゼーション

似た様な考え方にノーマライゼーションがあります。

ノーマライゼーションは、障害のある者が障害のない者と同等に生活し活動する社会を目指す理念であり、そのためには、生活条件と環境条件の整備が求められます。この理念は、1950年代にデンマークの知的障害児の親の会の運動に端を発し、その後、スウェーデンやアメリカにおいて発展しましたが、障害者に関わるのみでなく、社会福祉のあらゆる分野に共通する理念です。

身体障害者ケアガイドライン (mhlw.go.jp)

こちらは、障害の有無に関係なくすべての人の人権が保護されるべきという考え方です。

少々難しいことを書きましたが、環境を整えることによって、障害者はありのままの自分として、社会で生活していけるということです。
つまり、障害ではなく個性として捉えることができるのです。

マイナスをプラスに変える

現在の日本ではまだまだ発展途上の分野であることは間違いありません。
うちの長男は支援学級も普通学級も経験していますので、普通学級では対応が難しいということもよく分かっています。
得意なところは全く問題が無くても、苦手な分野ではまだサポートが必要なところもあります。

しかし、短所も見方を変えれば長所となるように、完璧主義で融通がきかないという少々サポートが必要な個性も、依頼されたことは嫌な顔せずやり遂げたり、自分が困った経験があるので同じように困っている人には優しくできたり、良いところもあります。

個性的

わが家では子ども達の特性は、そういう性格と認識しているので、子ども達もそういうものだと思っていてくれるところがあります。
特性上、ここはこうした方がいいという事は、他の兄弟に説明し納得してもらって、協力してもらっています。

ルールなども論理的に説明し話し合って、納得できれば素直に従ってくれるという、それもまた特性であり、素晴らしい個性だと思っています。

あと何年かかるか分かりませんが、全ての子ども達が自分の特性を自分の個性として認識し、自分は自分で良いんだと、ありのままで認められる社会になることを願っています。

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