うちの子、自閉スペクトラム症でした

ASDの特性
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うちの長男

3人兄弟の一番上、わが家の長男は自閉スペクトラム症アスペルガータイプと診断されています。

自閉スペクトラム症とは?

以前は自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー症候群などに分かれていましたが、2013年以降まとめて自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder=ASD)と表現するようになりました。

自閉スペクトラム症の診断については、DSM-5に記述されており、下記などの条件が満たされたときに診断されます。

1.複数の状況で社会的コミュニケーションおよび対人的相互反応における持続的欠陥があること

2.行動、興味、または活動の限定された反復的な様式が2つ以上あること(情動的、反復的な身体の運動や会話、固執やこだわり、極めて限定され執着する興味、感覚刺激に対する過敏さまたは鈍感さ など)

3.発達早期から1,2の症状が存在していること

4.発達に応じた対人関係や学業的・職業的な機能が障害されていること

5.これらの障害が、知的能力障害(知的障害)や全般性発達遅延ではうまく説明されな

ASD(自閉スペクトラム症、アスペルガー症候群)について | e-ヘルスネット(厚生労働省) (mhlw.go.jp)

自閉スペクトラム症(以下ASDという)の診断基準DSM-5を見てもらうと分かるように、感覚的なものが多いことから、明確な症状(抱っこを嫌がる、オウム返し、クレーン行動など)が見られない場合、親が子どもの発達障害に気付くことはなかなか難しいです。

一般的にASDのスペクトラム構造はこの図のように一続きの構造として表され、明確な境がありません。

うちの子ちょっと変わってる?

ASDの長男の特性を説明するときに、得意不得意の差が大きいと話しますが、それも育児の中で感じていることで、一目見てわかることではありません。
また、長男の場合、アスペルガーのタイプの中でも分かりやすい積極奇異型ではなく、孤立型に近いタイプなので、短い時間過ごしただけでは、障害があると気付いてもらえることは少ないです。

とはいえ、やはり一般的な人見知りが終わる頃…幼稚園に入園する頃から、「ちょっと違う気がする」と感じるようになりました。

私たち夫婦が長男に違和感を感じ始めた行動

  • 散歩しているときに、他の子どもが遊んでいると引き返す。
  • 幼稚園の面接で話さない。
  • 幼稚園の運動会・発表会で、興味のないときは棒立ち(年少)。
  • 完璧主義で失敗が許せず癇癪。
  • 外でお友達に会っても無表情。
  • 集団行動が苦手。
  • 切り替えが苦手。

年少さんはまだまだみんな幼く、困った行動をする子も珍しくありませんが、さすがに集団行動に入れず、職員室で過ごす事が度々あると聞くと、いよいよ、うちの子ちょっと変わってる?と感じ始めます。

臨床心理士に相談する

幸い、当時の園長先生がとても理解のある方で、集団行動に入れない長男を職員室で見てくれたり、年中さんの時の担任の先生もサポートが上手で、対人関係や集団が苦手な長男も何とか幼稚園生活を送っていましたが、親としてこのままで良いのだろうか?と悩み始めます。

そんな時、担任の先生から臨床心理士の存在を教えてもらうことができました。
ちょうどその頃3人目の次男を妊娠中で、さらに主人も海外出張が続き不安な状態だったので、長男の事を相談できる専門家に出会えたことは幸運でした。

臨床心理士の先生が幼稚園での長男の様子を、客観的に見て教えてくれるのですが、最初は相当凹んだ事を覚えています。
長男の場合、困ったときの表現が外に癇癪として現れるので、自分の理想通りにできない時や失敗した時は、物を投げてしまったり、画用紙を破いてしまったりしたようです。
それでも、壊れてしまうものは投げなかったり、必ず人の居ないところを目掛けたり、ちゃんと分かっていることはいるんだなと…(苦笑)。

いよいよ病院へ

年長さんになり就学に向けて、臨床心理士の先生から病院を受診してはどうかと打診がありました。
正直なところその頃には、おそらくうちの子は発達障害なんだろうなと考えるようになりました。

今はNHK特集やニュース等で発達障害の番組が見られるようになりましたが、長男の受診はそいうったブームがくる少し前でした。
それでも、さらに前は本当に情報が無かったという話も聞きましたので、まだ良い環境で長男と向き合うことができたなと感じています。

2泊3日の入院による発達検査の後、自閉スペクトラム症アスペルガータイプと診断されました。
実際の長男の特性に対して、支援の方法や困りごとの対処法など、専門家のアドバイスがもらえるようになったことに、私も主人もホッとしました。

今の長男は・・・

診断後、病院のアドバイスもあり、小学校入学時は普通級に入りましたが、小学校4年生からは特別支援学級の情緒級に在籍し、中学校入学と同時に再び普通級に戻りました。

中学生になった長男は、物を投げることもなく、感情のコントロールもだいぶ上手くなり、今は次男の事を相談できる頼もしいお兄ちゃんです。

とはいえ、ここまでの道のりも長かったのは事実。。。

色々な事件をどう乗り越えてきたのかも、今後書いていこうと思います。

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